猛虎過江

2023.02.28 Tuesday

「中村喜四郎」について雑感

中村喜四郎について、今一わからないので、理解するため、Wikiを
少しいじくって,時系列で、纏めてみました。
清水の鈴与㈱、鈴木与平のように、先代の名前に改名して、
代々継承するなど他に思い浮かばないが、彼も先代・喜四郎を
継承するなど、とても並の人でないかと推測します。
（先代・中村喜四郎、位階：正五位、勲等：勲三等）

中村喜四郎

1949年生まれ、74歳、衆議院議員（15期）
建設大臣、科学技術庁長官、建設政務次官、防衛政務次官、衆議院建設委員長、自由民主党総務局長などを歴任
先代、母、いずれも参議院議員を務めた。
茨城県猿島郡境町生まれ、日本大学法学部を卒業、大学卒業の直前、
田中角栄事務所に入所し、田中の秘書を務める

議員歴
1976年　衆議院選挙に旧茨城3区から、先代の後援会を引き継ぎ
　　　　無所属で出馬、当選
　　　　当選後、自民党追加公認を受け、田中派、木曜クラブに所属
1988年
　　　　田中派分裂で竹下登に従い、経世会事務局長に就任
　　　　宇野内閣で科学技術庁長官に任命、初入閣を果たす
　　　　戦後生まれの閣僚は、中村が初めてであった
　　　　宇野宗佑首相の辞任に伴い退任。後継の海部総裁の下
　　　　自民党総務局長に就任した

1992年　宮澤内閣で建設大臣に任命される

　　　　”1992年12月以降は、公職政治家が収賄罪で有罪が確定した場合、
　　　　刑期満了から一定期間は公民権が停止される”

1994年　ゼネコン汚職事件に絡み、鹿島建設からの依頼で公正取引委員会への
　　　　口利きをした斡旋収賄罪自民党独占禁止法嫌疑で、
　　　　東京検察庁特別捜査部が任意捜査を求めるも、中村が事情聴取を拒否
　　　　検察庁は逮捕許諾請求を衆議院に提出、衆議院で逮捕許諾請求が
　　　　可決され、中村は逮捕された。
　　　　取調べでは、完全黙秘を貫いたため、供述調書が1通も作成さない
　　　　検察官の雑談や挨拶などにも一切応じなかった。
　　　　140日間勾留され、保釈される。
　　　　逮捕される2日前に、中村は自民党を離党したが、議員辞職はせず

1996年　強固な結束力と地盤を持つ後援会組織「喜友会」をバックに
　　　　衆議院議選挙無所属出馬、当選

1997年　東京地方裁判所で懲役1年6ヶ月、追徴金1000万円の実刑判決を受け、
　　　　控訴

2000年　衆議院議員総選挙,当選

2001年　東京高等裁判所により控訴が棄却された。上告中ながら、
　　　　衆議院25年在職の永年表彰を受ける
　　　　有罪判決確定までは、議員資格が維持される

2003年　最高裁判所が中村の上告を棄却し、実刑が確定判決となったため、
　　　　衆議院議員を失職となった
　　　　中村の失職に伴う補欠選挙では、2000年の衆院選挙に無所属で
　　　　出馬して落選した永岡洋治が自民党公認で出馬し、初当選した

2004年　黒羽刑務所から仮釈放され、そのまま刑期満了した。

2005年　衆議院選挙に、再び無所属で茨城県第7区から出馬、当選
　　　　小泉首相が推進する構造改革や郵政民営化を全面的に支持じ
　　　　約2年半ぶりに返り咲いた
　　　一方、郵政民営化法案に賛成票を投じた同選挙区自民党、
　　　　選出の永岡洋輔は、選挙直前の8月1日に自殺を図り死亡、
　　　　永岡の妻(永岡桂子：衆議院議員、6期）が代わって自民党公認で
　　　　出馬し、中村に敗れたが比例復活で初当選した

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補足説明：２００５年　自民党政権時、小泉首相の郵政自由化法案に対し
　　　　　自民党内で、賛成の票、但し、賛成の票を党議拘束で
　　　　　入れた議員（個人的・心情的に反対）、その後の
　　　　　議員の人生を決めた。
　　　　　永岡洋輔は、党議拘束で賛成票を入れたが、自殺するという
　　　　　自己に，究極の選択をしたのであろう。
　　　　　静岡にも、浜松の”城内実”が、小生が推測するに、永岡と同じ
　　　　　究極の選択をしたのであろう。

　　　　　城内実
　　　　　衆議院議員(6期)外務官僚、自民党（無派閥）所属
　　　　　２００３年、衆議院選挙に静岡７区無所属で出馬、初当選
　　　　　２００５年、郵政国会では、安倍晋三自民党幹事長の再三の
　　　　　説得にも応じず、党議拘束にも拘らず、郵政自由化法案で
　　　　　唯一”反対票”を自分の信念で投じた。
　　　　　その後は、挫折・いばらの道を歩んだ。
　　　　　次の選挙では、自民党公認は当然、得られず、無所属で出馬
　　　　　舛添要一の妻だった、片山さつきを刺客として選挙区に投入され
　　　　　僅か、748票で、片山に敗れた。
　　　　　選挙で落選すれば、”ただのひと”自民党から離党勧告を受け
　　　　　自民党を離党する。
　　　　　彼は、浪人中、次の選挙までの４年間、浜名湖から
　　　　　天竜川を遡上して、佐久間ダムのさらに奥地の県境まで、
　　　　　中山間地、限界集落の天竜区、可能な限り隈なく歩き回り、
　　　　　祭り、地域の各種団体のイベントなどに参加
　　　　　日々”どぶいた選挙”をした。
　　　　　落選中、拓殖大学客員教授として勤務・所属したとき、
　　　　　小生も、拓大OB、"自民党功労党員証"会員として、アテンド。
　　　　　拓大静岡県・東部・中部・西部の支部組織を大動員して、
　　　　　彼の講演会を企画したりして、陰ながら、皆で応援した。
　　　　　２００９年、衆議院選挙で、片山さつき、民主党新人を
　　　　　圧倒的大差で下し、４年ぶりに国政に復帰した。

　　　　　東大～外務省～独国大使館～天皇、首相の通訳官～北東アジア
　　　　　課（韓国担当）
　　　　　まさに、エリート街道を昇りつめ、人生の初めての挫折を
　　　　　経験し乗り越えた、彼の信念には、敬服します。

城内実、130,024 票、立憲候補をダブルスコアーで下し、当選す！
　　　　　詳細は、城内実オフィシャルサイトを参考ください！

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　　　　　”国会議員が実刑を受けた者が国政選挙に当選したのは、
　　　　　　1969年福田繁芳以来36年ぶり”

2009年　衆議院選挙では、自民党の永岡、民主党の柳田和己を破り
　　　永岡と柳田は比例復活、当選(11選)
改革クラブに入党し,改革クラブは政党要件を回復した
改革クラブが統一会派を組む自民党の代議士会に15年ぶりに出席
長年茨城で中村を相手に激しい選挙戦を繰り広げてきた自民党
茨城県連合会の関係者からは、戸惑いや不満の声も上がり、
長谷川参議院議員が自民党を離党した（2012年8月に復党）

2010年自民党を離党していた舛添要一らが改革クラブに入党、舛添が
党代表に就任し、新党改革へ改称,
これに反発した中村と大江参議院議員の2人がそれぞれ離党した
その後は自民党の院内会派自由民主党・無所属の会」に入会した

2011年無所属のまま自民党志帥会（伊吹派→二階派）に客員会員で入会

2012年衆院議員選挙では、茨城7区から無所属で出馬、当選
　　　　中村の要請により森元首相が選挙区を訪れて応援演説を行ったが、
　　　　同選挙区で自民公認の永岡が、森に抗議する一幕もあった
　　　　が、中村は、自民党前職の永岡、民主党前職の柳田和己、
　　　　日本維新の会新人の筒井洋介らを破り、12選する

2014年　衆院選挙に出馬、自民党の永岡を破り、当選(13選)
総選挙後、二階派は,自民党に対し、中村や山口壯ら二階派に
特別会員として所属する無所属議員の入党を求めたが,
　　　　中村の入党はしなかった。後に二階派を退会

2017年　衆議院議員総選挙でも永岡らを下し、当選(14選)
　　　　この選挙では、選挙期間中に病に倒れた
　　　　総選挙後の首班指名選挙では民進党代表の大塚に投票した

2018年　民進党岡田が代表を務める衆院会派「無所属の会」に入会
　　　　同年6月に行われた新潟県知事選挙では、野党各党が推薦する
　　　　新人候補の池田千賀子（落選）を応援
　　　　無所属の会から立憲民主党会派に移籍する意向表明、

2019年　岡田克也らとともに、立憲民主党会派への入会が承認された
　　　　国民民主と立憲民主党の合流により、結党される合流新党に　
　　　　参加表明した

2020年　国民民主党と立憲民主党による新党・立憲民主党に入党

2021年　衆院議選挙では立憲民主で出馬、敗北、比例復活当選(15選)
　　　　自民党前職の永岡により初めて小選挙区で敗れたが、
　　　　比例北関東ブロックで復活当選し15選した
　　　　自民党離党以降、総選挙においては一貫して保守系無所属とし
　　　　立候補していたが、初めて他党の公認で立候補したことにより
　　　　前回まで中村を推薦していた公明党が、永岡を推薦したほか、
　　　　地元の地方議員も永岡の支持に回ったことが原因とされている

無敗の男、中村、選挙風景。。。。。

以上、中村の議員歴を、時系列で書いてみました。
生れながらの勝ち組の家系、属議員、ゼネコン汚職で、検察庁の
取り調べに完全黙秘、衆議院で逮捕状許諾請求可決で逮捕、
１４０日間勾留、裁判も控訴し続け、最高裁までもっていくなど
この辺は、筋金入りで、自分の信条、信念は、常人では出来ない。
最高裁で実刑判決が確定、議員失職、刑務所に服役、仮出所
刑期満了後、再び、衆議院選挙に出馬、以後１５期迄，当選する。
落選は、1度もなく、その選挙への強さから、「無敗の男」中村は、
怪物の部類です。

関東の住民には理解できないかもしれませんが、警官もビビる、
朝鮮人、部落問題、同和問題など特殊地域、関西や広島方面の現実、
知っている方も少ないと思います。
最近、ネットで”農協の大悪党、野中広務を倒した男”京都JAを
舞台に、バブル期の地上げを背景に、農協を牛耳り、皆で食った
背景を書いてあり、興味深く思っています。

その同和問題など、難しい地区、京都出身の自民党の闇の将軍？
野中廣務、彼の職歴、議員歴は改めて説明するもないが、
我々が、予想だにしない稀有な人生を送った人だと思う。

野中廣務、そして中村喜四郎、、、、、
親が大正、昭和初め生まれ、戦争従軍あるいは戦争経験者、
生れながらの勝ち組の家系、属議員が、戦後の日本を、
良くも悪くも引っ張り、今の日本を繁栄を築き上げた推測される。
中村喜四郎という稀有なキャラクター、こう云う生き方の政治家も
認めていいと思うよ。

了

不肖：驫鍾馗 | 雑学雑趣味・備忘録 | comments(0) | -

「中村喜四郎」について雑感

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