猛虎過江

2020.06.16 Tuesday

六四・天安門事件雑感　２

樹齢55年と10年の梅の収穫終了、梅の塩漬(赤紫蘇は収穫後投入)も
終わり、漬物小屋に蔵置し、何とか梅雨の行事が終了しました。
後は、茄子、キュウリ、ピーマン、トマト等、蔬菜類の収穫が
待っており、穏やかな”晴耕雨読”みたいな感じの日常生活が
続きます。
この頃、新聞は読まない、字は書かない、漢字は忘れる、人の名前は
すぐ思い出せない、主語がない女房との会話等々、前期高齢者？の
模範になりつつあります。
6月は、当初、横浜大黒埠頭～黄浦江の上海港に船で行き、帰りは
久しぶりのJALのAircraftで羽田に戻る旅游をブックしてあったが、
なんとキャンセルを喰らい、至極残念ですが、仕方がないです。。。

さて、６月４日は、第二次天安門事件があり、３１年が経ちました。
昨年も、雑観を書いたが、1976年、同じ天安門広場でおきた
第一次天安門事件(四五天安門事件)もひも解いて、駄文を
記しときます。

六四・天安門事件(第二次天安門事件)-----------------------

関係者：大学生、工人、市民　vs 中国共産党、中国人民解放軍
場　所：中華人民共和国北京市長安街・天安門広場
日　付：1989年4月15日～ 1989年6月4日
経　過：1989年6月4日（日曜日）、中華人民共和国・北京市にある
　　　　天安門広場に民主化を求めて集結していたデモ隊に対し、
　　　　中国人民解放軍の軍隊が武力行使し、多数の死傷者を出した
結　果：中国の一般民衆が、多数虐殺された
　　　　趙紫陽は、総書記ほか全役職を解任され
　　　　江沢民が、総書記・最高指導者に抜擢
　　　　中国は西側諸国から経済制裁を受けた
被害者数：
北京の天安門広場に民主化を求めて集まった学生や市民に対し、中国人民
解放軍の軍隊が、発砲した天安門事件。中国政府は、一貫して、「事件は
一部の学生らによる”暴乱”であり、軍の出動は、正しかったと主張する。
中国当局の公式の犠牲者数は、319人と発表した。
中国人民は、この犠牲者数が、正確だと考える者は、誰もいない。
当日、天安門広場に集まった学生や市民は、10万人規模とされ、軍は
無差別に発砲したので、死者は、数千人とも数万人ともいわれている。
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四五天安門事件（第一次天安門事件)
1976年4月5日、北京市にある天安門広場において、同年1月8日に死去した
周恩来追悼の為にささげられた花輪が北京市当局に撤去されたことに
激昂した民衆がデモ隊工人と衝突、政府に暴力的に鎮圧された事件

1971年の林彪失脚以降、毛沢東は文化大革命の行き過ぎを是正すべく
追放された鄧小平を党中央部に呼び戻して、周恩来と協力して国力の
復興を任せた。
しかし、江青ら文革の強硬派「四人組」と鄧小平・周恩来との対立がおこり
政治情勢は依然として不安定であった。
毛沢東は、周恩来の慎重な態度や文化大革命への消極的な姿勢に懐疑的な
性格もあって、次第に疑いの目を向けるようになった。
林彪亡き後、党をまとめ切る人材が不足し、毛はやむを得ず周恩来を
序列第二位に据えていた。
恩来周は、林彪事件後の混乱を収め、1972年のニクソン大統領訪中等
「周恩来外交」を樹立させ、周恩来の人気が高まっていった。
元来、生真面目な周恩来はひたすら忠誠ある態度を取り続け、時には
自己批判をして切りぬけたが、毛はますます周への不信感を強めてゆく。
周恩来は、同士である僚鄧小平を復権させて、自分の後、鄧小平据えようと
するなど、毛沢東と周恩来の対立は次第に深まっていった。
一方、中国国民は、打ち続く文化大革命の混乱に嫌気が差し、文化大革命に
一定の距離を置いていた周恩来を尊敬していた。
1974年9月30日の建国25周年記念式典では周恩来は、文革で失脚した人々を
特別に呼び寄せ来場者から絶賛された。
1976年1月、周恩来の死去る、国内に大きな悲しみをひきおこし、周恩来を
評価し四人組を攻撃する壁新聞が出回り始めるなど文革全盛期には
あり得なかった事態が起こっていた。
江青たちはこうした空気に危機感を募らせていた。

1976年3月に南京で発生した周の追悼集会と四人組批判の運動が、四人組の
必死の隠蔽や妨害を越えて北京に飛び火したのが発端となった。
南京から北京行きの列車の車体には人民の決起を呼びかけるスローガンが
書かれ、北京市民を勇気づけた。
こうして3月末に天安門広場では追悼集会が自然発生の形で起こった。
参加する市民の数は日を追って増え無数の花輪・幟・追悼と四人組批判の
詩文などが人民英雄紀念碑に捧げられた。
人々は花輪や詩を捧げるだけでなく、四人組を批判する演説や
「インターナショナル」を歌うなど気勢を上げた。
数日前から四人組の指示を受けた公安部による取り締まりが、花輪の撤去や
街宣車による警告、説得や拘禁などの形で始まっていたが、かえって
逆効果となる。
ついには、取締りに当たる警官や兵士までもが人々の熱気に感化されて
職場を放棄する事態となった。
追い詰められた四人組は党中央を動かし、これを反革命行為ときめつけ
実力行使に出る。
5日午後9時35分頃、広場を包囲した民兵・警官隊が群衆を襲撃した。
当局は「この騒動で388人を逮捕し、死者はゼロ」と発表したが、実際の
犠牲者や逮捕者は不明である。

事件後、鄧小平が責任を問われ、全ての党職務を解かれ失脚。
四人組を批判する北京の人々の動きは中国全土に広がり
四人組(江青、張春橋、姚文元、王洪文)は、人民裁判にかけら
銃殺刑となる。

○香港で購入した周恩来の関連の雑誌

廣角鏡出版社　灣仔荘士頓道184號

最終頁に周恩来の葬儀の写真、追悼祭壇

1976年清明節、前往北京天安門人民英雄記念碑前戯献花圏...
当局により追悼の祭壇が壊され痛々しい寫眞

1989年、六四・天安門事件および、1976年、四五天安門事件で、天安門広場が
舞台となっているが、軍当局の武力行使で、犠牲者や逮捕者は、今もって
詳細は不明であること。
香港のデモもそうだが、この国、人民による共和国は、最終的に人民が
目指すまともな国家になっていくのでしょうか。
政権が崩壊し，政権の姓が変わっても、自己保身に走る指導者、中国は
易姓革命の連続であると昔、講義で訊いたことがあるが、まさに、
この国の運命みたいに小生は、納得していますが。。。。。

了

不肖：驫鍾馗 | 臺湾・香港・中國雑記 | comments(0) | -

六四・天安門事件 雑感 ２

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