猛虎過江

2015.10.02 Friday

勞馬（Lao ma）/ ”海角六號”で気になった事

２００８年８月、台湾で公開された范逸臣と田中千絵主演の
台湾映画「海角七號」”海角七号君想う、国境の南、Cape No.7”
この映画は、興行収入5億3千万NT$を記録し大ヒットしたです。

この映画で、コンサートの前座で、持ち歌一曲の演奏が終わり
観客が、”アンコール””ONE MORE”と異例の再注文している。
字幕では”勞馬！、勞馬！”と叫んでいるが、小生は、”ONE MORE”と
聴こえていたが、調べてみるとどうも違うみたいです。

勞馬とは、臺灣の原住民＝内省人を指す意味だと思われる
台湾の俳優”民雄（ﾐﾝ・ｼｮﾝ）”が、この映画で、”勞馬”という
名で呼ばれて、ギターリストの役を演じています。
映画では、ルイカ族出身で、特殊部隊で危険な任務のためか、妻に
逃げられ、退役した警察官役で、恒春で交通整理をして、えばり
散らして強面な感じの人柄設定となっています。
酒に酔うと妻の写真を取り出して、周囲に絡む癖が事があり
憎めない小心者のような優しい感じの雰囲気も感じさせています。

ここで、ルカイ族出身という事で、多分、特殊部隊の隊員だったと
いう設定は、間違いなく勇敢であり、臺灣では、先の大東亜戦争に
日本軍として戦った”高砂義勇隊”の事を云っているのであろう。

さて、映画で、主役の范逸臣(Fan4 Yi4 chen2)は、臺灣では、
アミ族出身の歌手、作曲家、俳優と有名人です。
この映画の背景を考えてみると、戦争中、日本が統治して時は
臺灣原住民との関係は、かなりいい状態であったが、戦後、大陸から
入ってきた所謂、外省人が台湾を統治したが、もともといた
臺灣原住民＝内省人が、疎かにされてきた臺灣の底流にある軋轢や
融合のその他もろもろのものを映画の中で若者の行動を通して
訴えたかったのではないかと思います。
台湾及び臺灣人のアイデンティティーを云いたかったと小生は
勝手に解釈しています。

映画の中で、若い俳優に交じって、”茂伯”の爺さん役：故・林宗仁
味わいのある老師の熱演も光っていました。
彼は、台灣戲曲樂師、琴師、俳優であり、映画では、月琴で演奏する
”野ばら”は、最高です。

参考動画

范逸臣

台湾で忘れてはならない若い有名人”五月天！”

台湾で忘れてはならない超有名人”伍佰・老師！”

了

不肖：驫鍾馗 | 中華・韓國音楽、影片 | comments(0) | -

勞馬（Lao ma）/ ”海角六號”で気になった事

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