猛虎過江

2011.01.26 Wednesday

噛み付きサル・捕獲の件

三島の楽寿園に捕獲保護された噛み付きサルが、
飼育員が、檻の中を清掃中に、脱走してしまった
誠に情けない事件をＴＶが、報道していました。
脱走した次の日、飼育員が、身体を張って取り抑えに
成功した涙ぐましい映像が放映されていました。

このサルは、以前、東部地区でとんでもなく広範囲で
駆けずり回って、老人や子どもなど噛み付きまわって
我が住地にも来訪してくれました。
市の広報無線では、何回も注意喚起の放送をしており
市役所の職員が、タモをもってサルを探している状況に
小生は、笑ってしまいました。

なぜ笑ってしまったのか。
小生の住んでいる地域は、数年前からサルが５～１０匹の
集団で、早朝から出没し畑の作物や柿、枇杷、みかんなど
の果物を、それこそ根こそぎに食ってしまい食べないのは
コンニャク玉、ショウガ、辛子くらいで、地元の農民は、
怒っています。
山梨県の南部方面では、我が地域より被害は甚大であり
サルが集団で来ると老人や女性、子どもはバカにされて
とても手の付けられない状態であると聞いています。

未確認情報によれば、山梨では、猟師が駆除（殺傷）
していると云われているが。
サルから農作物を守るには、ネットで全体を覆うて
サルの侵入を防ぐしかないとおもわれます。
しかし、これも完璧ではありません。
花火で脅かしたり、ゴム管で石を飛ばしてもサルも
なれたもので一時的には出没しないが、他の地域に
移動してあざけ笑っています。
もう最終手段は、サルを猟銃で殺傷して徹底的に
駆除するしか方法はありません。

然るに、市の職員が、タモをもってやるきなさそうに
追いかけている姿をみて、小生は、たかがサル一匹を
大騒ぎしてバッチラガッテ（方言かな）探し回っている
状況をチョット違うのではないのか。
最初に、噛み付きサルが、脱走して何人もの人を襲った
時点で、状況判断をし、猟師に依頼して殺傷なりしておれば
済むことです。
これだけ多数の人たちを噛み回ったサルを捕獲する為に
動員された職員や経費やその他諸々を計算すると
何百万円という税金が使われたのです。

このサルは、もうどうみても銃殺するに値します。
こう書くと、無農薬野菜大好き、動物が可愛いなどと
主張するオバサンたちが目をつりあげて
”サルが可愛そう”などとのたまうと思います。
この種類の人たちは、牛丼や豚肉を何の躊躇なく
食しているのであろう。
しかし、農民（年寄り）が丹精して作った作物を
根こそぎにサルに収奪されるシーンを考えてください。

家庭菜園でオバさんちが、育てた無農薬野菜は安全で
新鮮でおいしいなどと言っている作物を、なんの
予告も無く持っていかれたら嘆くはずです。
女性議員も能書きばかり垂れていないでサルの
被害にあった農民の現状を現地に出向いて
視察してほしいです。
どうでもいいような海外視察などに多額の税金を使って
観光旅行している場合ではないです。

過日、地域の役員（老人）から小生に、作物を作っても
作っても、サルに作物を喰われてしまって、百姓をやる
気力もなくなりどうにかならないか相談を受けました。
小生は、区長でも議員でもなく行政に文句をいえる
各種団体の長でない由、一般の小市民に相談されても
どうにもならないと返答しました。
それでも小生の属する経済団体の関連チャンネルから
市の担当課と電話で話をしました。

まず、市（県）の鳥獣被害の指定では、イノシシ、カラス、
鹿などの鳥獣は指定してあるが、問題のサルは指定されて
いないとの情けない返答がありました。
市は、現在、鳥獣被害対策協議会などを設置し関係団体
を集めて鳥獣の生態の研究や勉強会をしてる模様です。
また、鳥獣被害の所轄は、確か関東農政局と思いますが
それらと連携をとってほしいと要望しました。

ついでに余分ながら、市の担当職員もタモをもって
サルを追いかけているのではなくサルの被害を蒙っている
地域に出向いて、現状を見てほしいと苦言を呈して
おきました。(当該地区の無報酬区長宅に出向く事)
サルの被害にあっている地域に住んでいる市の職員は
たとえ担当外とはいえ、見てみぬふりをしている
バカな職員はとんでもないと余分な事もいいました。

念のため、地元、議員にもこの問題をよく調べて
問題提起（議会で質疑）するよう言っておきました。
こんな事は、税金から議員報酬や職員給与を受けている
公務員たちは、住民に成り代わって問題提起し
解決していくのが仕事であり当たり前の責務でもある。
報酬に見合う仕事をしていますか。

サル騒動の報道をみて感じた事をだらだら書きましたが
猪、カラス、鹿、熊、ハクビシン等、の鳥獣被害も
現在、農村地域では切実な問題である事を
付け加えておきます。

了