猛虎過江

2018.05.13 Sunday

二十八糎榴弾砲。。。。。

２０代の頃か定かではないが、週刊新潮？の広告にあった通販で、
日露戦争で、旅順港閉塞作戦で活躍した”二十八糎榴弾砲””の
縮小したプラモデルではなく、三井金属製の重厚のミニチュアを購入し、
サイドボードに飾ってあります。
日露戦争関連の動画をみると、迫力のある二十八糎榴弾砲の雄姿が
映っているときがあります。

二十八サンチ(糎)榴弾砲（にじゅうはちさんちりゅうだんほう）
重量：10,758 kg （砲身重量・閉鎖機共）33,600 kg （放列砲車重量）
全長：2,863 mm
砲弾：堅鉄弾（重量 217.66 kg）堅鉄破甲榴弾（重量 224.0 kg）
　　　九八式破甲榴弾（重量 221.0 kg）
　　　二式榴弾（重量 218.0 kg）
口径：280 mm
仰角：-10 ～ +68°
旋回角：360°
初速：142～314 m/s
最大射程：7,800 m

１８８４年(明治17年)大阪砲兵工廠が、イタリヤ式28cm榴弾砲を参考に試製。
１８９２年(明治25年)制式制定され量産された。
砲身は、鋳鉄製で、砲身後半に鋼砲弾は、鋳鉄製で弾頭部を焼き入れし
砲弾の装填は、砲身を水平にしてクレーンで吊り上げた砲弾を人力で
押し込んでから装薬を入れる後装式である。
二十八糎榴弾砲は、元々は、対艦用の海岸砲として日本内地の海岸に
配備されていたが、日露戦争では攻城砲として使用された。
１９０４年(明治37年)、大本営は、朝鮮海峡の制海権を確実にするため
東京湾、芸予要塞に設置されている同砲を、鎮海湾と対馬大口湾に移設する。
８月、旅順要塞総攻撃が失敗、寺内陸軍大臣は、要塞攻撃に当該砲を
使用することを決断し、山縣有朋参謀総長と協議して、６門を旅順に
送ることを決定し、第三軍に送られた。
更に１０月に、６門が追加要請され、計18門が旅順に送られた。
二〇三高地・旅順攻囲戦では、最終的に18門が投入され、延べ16,940発を
発射した。
旅順攻略において、３週間かかるといわれた砲床構築を徒歩砲兵は、
９日間で完成させた。

旅順港閉塞作戦と云えば軍神・広瀬中佐。。。文部省唱歌　尋常小学4年
１９１２年（明治４５年）"夏目ロデ様謹製”

二〇三高地の奪取後は、旅順湾内に停泊するロシア海軍旅順艦隊に対し
砲撃を行い、旅順艦隊をほぼ殲滅することに成功した。
旅順降伏後の二十八糎榴弾砲は、元来は要塞砲でありながら、日露戦争の
陸戦における最終決戦、奉天会戦にも引き続き投入され活躍している。

この二十八糎榴弾砲を眺めていると、日露戦争で、二十八糎榴弾砲で敵陣を
先制切り開き、日本の若い兵隊の屍を乗り越え、宿敵ロシアを打ち破った
先人の人たちには、頭が下ります。

日露戦争の舞台となった、大連、２０３高地、旅順港等に行って現地を
見てみたいです。
満州国の亡霊？に取りつかれた先輩が、渡満？して来た話によると
遺跡は、当然、中国側の目線で遺跡が残されているが、あまり期待して
いかないほうがいいとか言ってました。
それでも、中国かぶれの小生としては、今年か来年、日露戦争関連地である
満鉄・あじあ號の停車駅、大連～斉斉哈爾方面に行って来るつもりです。

最後に、気になる動画を張り付けておきます。。。

昭和20年8月17日、千島列島北東端の島・占守島にソ連軍が突如侵攻し
日本軍が撃退した戦は、我々が知らなかったのが恥ずかしいし、敗戦前後の
先人たちが、頑張ってくれたことに頭が下ります。
現代史をもう少し学ばなければいけないと思います。

了

不肖：驫鍾馗 | 雑学雑趣味・備忘録 | comments(0) | -

二十八糎榴弾砲。。。。。

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