猛虎過江

2010.12.08 Wednesday

中島飛行機製作所・戦闘機一覧

日本陸軍
０１　（１９１９年）　中島式五型偵察練習機
０２　（１９２８年）　九一式戦闘機
０３　（１９３４年）　九四式偵察機（キー４）
０４　（１９３４年）　試作複座戦闘機（キー８）
０５　（１９３５年）　試作高速連絡機（キー１１）
０６　（１９３６年）　試作戦闘機（キー１２）
０７　（１９３７年）　九七式戦闘機（きー２７）
０８　（１９３８年）　一式戦闘機”隼”（キー４３）
０９　（１９３９年）　一○○式重爆撃機”呑龍”（キー４９）
１０　（１９４０年）　二式単座戦闘機”鍾馗”（キー４４）　
１１　（１９４３年）　四式戦闘機”疾風”（キー８４）
１２　（１９４５年）　高高度戦闘機（キー８７）
１３　（１９４５年）　特殊攻撃機”剣”

日本海軍
０１　（１９２７年）　一五式水上偵察機
０２　（１９２７年）　三式２号艦上偵察機
０３　（１９３２年）　九〇式艦上戦闘機
０４　（１９３４年）　九五式２号水上偵察機
０５　（１９３５年）　九五式艦上戦闘機
０６　（１９３７年）　九七式１号艦上攻撃機
０７　（１９３８年）　十三試作　陸上攻撃機”深山”
０８　（１９４１年）　二式水上戦闘機
０９　（１９４２年）　二式陸上偵察機
１０　（１９４２年）　一四試作　艦上攻撃機”天山”
１１　（１９４３年）　夜間戦闘機”月光”
１２　（１９４３年）　艦上偵察機”彩雲”
１３　（１９４３年）　十八試作　局地戦闘機”天雷”
１４　（１９４４年）　十八試作　陸上攻撃機”連山”
１５　（１９４５年）　特殊攻撃機”橘花”

大正６年、元海軍将校の中島知久平が航空機のエンジンを
製造する冨士重工の前進である中島飛行機製作所を設立した。
当時、中島飛行機は、航空機のエンジンの設計開発から
製造まで一貫生産体制を確立し、日本の敗戦までは、
三菱重工をも凌ぐ世界有数の航空機メーカーであった。
中島、三菱以外の航空機製造メーカーは、川崎航空機工業、
川西航空機、立川飛行機、愛知航空機等あります。

冒頭のリストは、中島飛行機製作所で製造された戦闘機の
年代別一覧表です。
戦時中に生産された日本の航空機の数は、中島が２万機弱、
三菱が１．２万機を生産しており、全生産数；約７万機の
５０％近くを、中島と三菱が生産していた事になります。

日本の敗戦時、これ等の航空機を製造していた工場や関係個所が
米軍の爆撃で徹底的に破壊尽くされ２度と航空機はつくれない
状況であった。
しかし、戦前の航空機製造で培われた技術は、その技術者の
人達の努力によって戦後の日本の経済復興にどれだけ
寄与したか本当に頭の下がる思いです。

特に、国産初の旅客機YS-11が、戦前の航空機メーカーが
大道団結してできた、日本航空機製造㈱を中心として
作られたという事は、いかに日本の技術力が凄かった事の
証明に他なりません。
TVでは、日本のロケットが、長い時間をかけて金星に到達し
金星の周回軌道に上手く乗れなかったと報道しているが
日本の技術力も此処まで進歩したのかと関心する次第です。

了

　