猛虎過江

2010.09.09 Thursday

八ッ場ダムを視ました

９月６日から１泊２日で、約３０年ぶりに草津温泉に
バス旅行で行って来ました。
宿泊先は、ホテル櫻井に投宿、とてもいいホテルです。
定番の観光個所である鬼押し出し、竹下夢二伊香保記念館等、
なかなか印象的であったが、草津温泉からの帰り、小生の
頭の中では、想定していなかったというより、まったく
不勉強で、まさか”八ッ場ダム”が、草津の近くに
あろうとは、予想だにしていなかったです。
あれだけマスコミにとり上げられているダムの位置さえ
わからなかった小生の未熟さに呆れています。

草津温泉からの帰り、昨夜は、１２時すぎまで酒を
たらふく飲んだので、バスの中でウトウトしてました。
バスガイドさんが、”今、彼の有名な八ッ場ダムの
工事現場を通っています”という声に起こされ
窓の外を見るとＴＶで何回も映されていた橋桁や
構造物の映像が、生の風景として小生の目に
飛び込んできました。
小生もそうだが、バスに乗っている全員が、外の風景に
言葉少なげに魅入っていました。
一連の工事の進捗状況から素人判断であるが、”ここまで
工事が完成して、ダム工事中止はありえない”と全員が
深いため息をついているように感じました。
小生は、言い知れの思いを胸に帰宅しました。

さて、本題の”八ッ場ダム”について小生が、思った事を
取りとめもなく雑記したいと思います。
とりわけ、ダム建設地を有する群馬選挙区について
少し調べてみました。

八ッ場ダムは、利根川の支流である吾妻川の中流部に
位置する群馬県吾妻郡長野原町川原湯地先で建設が
すすめられている多目的ダムである。
１９６７年に着工され２０１５年に完成予定である。
ダム概要は、堤高：１３１ｍ、堤頂長：３３６ｍ
堤体積：１６０万ｍ３、総貯水容量：１億７５０万ｍ３。
とても想像がつかないくらい大きなダムであろう。

この八ッ場ダムは、１９４９年（昭和２４年）に計画され
かれこれ６０年間にわたり地元住民を巻き込んで翻弄されて
きたといわれています。
この翻弄されたというのは、八ッ場ダムを抱える群馬選挙区の
政治家の事を指すのであろう。
群馬選挙区といえば、中曽根、福田、小渕と総理大臣経験者を
４人も出している選挙区です。

八ッ場ダムの該当する選挙区は、衆議院の小選挙区である
群馬県第５区です。
（渋川、富岡、安中、高崎、北群馬、甘楽、吾妻）
この選挙区は、小渕元総理の地盤であり、小渕死後、娘の
小渕優子が、２０００年より４回、当選を果たしている。
この選挙区は、無風区であり、小渕優子が次点に
１０万票前後の圧倒的な票差をつけています。
民主党、社民党、共産党が何回も出馬しても当選できない
選挙区です。
一方、参議院は、自民党では、中曽根弘文、山本一太の
いずれも２世議員である。（改選数２）

八ッ場ダム建設を推進してきた自民党政権時代、勿論、建設に
絡むいろんな癒着や政治献金等、由々しき問題があります。
ダムの建設問題は、群馬県民の問題でもあるが、それと同時に
利根川下流の関東の１都５県の住民、約３千万人の水道水の確保、
治水対策等、とても複雑な問題でもあります。
群馬選挙区選出の歴代の先輩議員達は、ダムを地域の為は勿論
国の為に役立たせるということで基本的には建設を目指して
頑張ってきたのであろう。
だからこんなに時間がかかったのではないでしょうか。

自民党擁護の一方的な文章で申し訳ないが、民主党に
投票したファンの皆様、一度、八ッ場ダムの現地へ
赴いて現場の進捗状況を見てもらいたいです。
ダムの建設という国家プロジェクトをマニュフェストに
書いてあるので中止するという短絡的な考えで
決めてしまっていいのか？
ダム建設の中立的状況判断（決断）が早急に必要です。

阪神が讀賣に勝った負けたと低次元の思考回路で
日々生活していてはいけないのです。

以上、拙い雑文、終了