猛虎過江

2009.11.05 Thursday

板門店ツアーに参加する

富士山静岡空港から３泊４日で、ソウルに行ってきました。
念願であった地元の空港を利用し、その便利さをまず痛感する。
以前、仕事や観光で７回位、訪韓したが、板門店を訪問する
機会がありませんでした。
今回、念願が叶って、３日目に、OPTIONAL TOUREで、
板門店のツアーに参加することが出来ました。

板門店のツアーは、韓国政府から許可の受けた旅行社が
手配した観光バスで、ＪＳＡ（共同警備区域）や非武装地帯を
みてくる旅程である。
我々の身分は、”国連軍のゲスト”という扱いだそうです。
板門店で、我々に危害が及びそうになった時は、国連軍の
護衛官が、身を挺して、我々の命を守ってくれるそうです。
このツアーの所要時間は、約７時間の日帰りです。
詳しい板門店ツアーの内容や状況は、各種ＨＰでたくさんＵＰ
しているのでここでは、書きませんが、小生が、特に印象に残った
京義線(京城駅～新義州駅)長湍駅の蒸気機関車（旧満鉄製）に
ついて少し雑書してみたいと思います。

朝鮮戦争が行なわれていた時期、１９５０年１２月３１日、京義線
開城駅から軍事物資を満載したこの蒸気機関車は、長湍駅に
到着しようとしていた時、北朝鮮軍の激しい機銃攻撃にあい
写真で見るようなスクラップ状態で現場に放置されたままで
あったようです。
朝鮮戦争の休戦後、長湍駅周辺は、非武装地帯になってしまい
韓国側から立ち入るのが難しい状態になってしまいました。
しかし、２００４年に、韓国政府は、錆付いた満身創痍の
蒸気機関車(川崎重工製)を、文化財（登録文化財第７８号）に
指定し、この機関車を現場から回収（搬出）、保存処理（防錆）を
施し、２００９年６月より一般に公開されました。
（京畿観光公社の栞を参考）

今回、展示公開されて間もない満身創痍の蒸気機関車をみて
小生は、云い知れぬ思いがこみ上げて来ました。
支那大陸を当時、世界最高速で突っ走っていた満鉄の
”アジア號”の遺産の一部である機関車を、このように鄭重に
保存している韓国国民の懐の深い思いを感じる事が出来ました。

終わりに、板門店ツアーのガイドさんが、祖国が分断され
どうしたらこの板門店を自由に行き来できるのでしょうかと
我々外国人観光客に向かって難題を訴えていたが、誰一人として
答える人はいなかったが、小生は、ガイドさんに聴こえたか
定かでないが、”北朝鮮の馬鹿な指導者、金正日を殺すしか
ほかに方法は無いです”と答えておきました。
戦時中のように、釜山から鉄道で板門店を通行して中国大陸へ行き
さらに欧州までいける時代が近い将来、来る事を念じるしかないと
心の中で呟きました。
（板門店ツアー韓国内手配旅行社：中央高速観光㈱）

下の写真は、板門店ツアーの出発場所であるロッテホテル(左側)

以下、板門店関連写真（撮影許可をうけた写真）

以下、ソウル内の雑写真



加筆：学生時代、”ベ平連”の運動に感化されていた先輩が
　　　”イムジン河”よく歌っていたようです。
　　　ベトナム戦争が終結して、その先輩は、卒業し、
　　　K市役所に入ったそうです。
　　　以前、彼の先輩に電話すると、盗聴されているので、
　　　詳しく話ができないなどと云っていたが、まだ
　　　労働組合の活動（多分）をしているのか知れませんが、
　　　もう定年の歳と推察されます。
　　　その先輩に、中国経由で、馬鹿な指導者のいる北朝鮮に
　　　行ってもらい、北側から板門店を看たレポートを
　　　お願いしてみるかと思う小生でした。
　　　
　　　
　　　