猛虎過江

2009.10.30 Friday

敵國降伏の切手

昭和２０年４月１日発行、額面１０銭で、”敵國降伏”という
文字が、書いてあるのみの珍しい切手があります。
中学生の頃、切手を小々集めていて、切手便覧に、この切手が、
載っていたのを記憶しています。
最近、この切手の文字について、ネットで調べてみると
なかなか意味の深い文字である事がわかりました。
発行された時期から考えるに、敵国、即ち、アメリカ、
若しくは、連合国と思われるが、当時、戦意高揚の意味で
発行されたのであろう。

この文字が、確認できるのは、日本三大八幡宮の一つである
筥崎宮（はこざぎぐう）（福岡）で、文禄３年（１５９４年）
小早川隆景が、建てた楼門の上段に、”敵國降伏”という
文字の額があります。
筥崎宮に関連して調べてみると、蒙古襲来の時、３０９００隻の
元寇船が、筥崎宮にも攻めてきて、本殿は、焼失するなど
大激戦であったようです。
当然、本殿を焼失した報いかどうかわからないが、神風が吹いて、
元寇船を蹴散らして、日本が、この戦に勝ったのである。
当時、日本政府が、１０銭切手に、この”敵國降伏”の
デザインを採用したのも当然です。

さらに、この文字は、元寇の時期よりそれ以前、９１４年に
筥崎宮が創建された時、醍醐天皇の直筆により、３７枚が
下賜されたのが、その起源のようです。
冒頭の写真、１０銭切手は、間違いなく筥崎宮の楼門の額の
写真からデザインされたのです。

お終いに、麻生前総裁は、確か、孫文の”天下為公”が、
好きなようですが、今度の谷垣総裁は、友愛などと戯けた
事を言う、敵である鳩山民主党に対して、この縁起の
良い文字”敵國降伏”を、キャッチフレーズにして
民主党と戦っていけば、自ずから勝機がみえてくるのでは
ないでしょうか。

了

(ＰＳ．，８月中旬にエコポイントを申請したが、もう来ないのかと
　心配していたＵＣギフトカードの商品券が、本日ゲット。感謝)