猛虎過江

2009.02.09 Monday

上稲子森・稲荷神社の祭始末記

先月、組の常会で、祭りの準備と段取りの打合せをしました。
祭りの日は、朝８時に、現地集合し、４人で、準備をしました。
各自、境内を掃除したり、幟を建てたりと、大分忙しかったです。
小生は、組長の為、女房に早朝、２升の赤飯を炊いてもらい、
９時２０分に持って来るように指示をしました。

直会での酒やつまみ類などは、近くの商店に注文して、
９時３０分に現地へ配達するよう手配したが、手違いが生じ
開始５分前に、やっと品物がそろい、大急ぎで、配膳し
準備が完了して、祭りを開始する事と相成りました。
小生も、事が、段取りした通りに行かないので、イライラ
しながらも、組員が、踏ん張ってくれたので助かりました。

祭りの開始は、”破れ太鼓”の合図で行なわれました。
まず、組の長老の開式の挨拶、神事の玉串奉奠を行い
献杯のあと、直会（なおらい）に入りました。
今回も、先回と同様に、祠に飾る、特大の”ごぼう”の
しめ飾り、２本と玉串奉奠を長老に作ってもらいました。
見事の出来栄えです。

祭りの参加者は、４部落の組長や関係者、約２０名位で
少し寂しいが、なかなか、このメンバーが揃い踏みして
集まって、談笑するのも、稲荷さんの祭り位です。
話も、この稲荷さんの今後の管理について話し合いが
もたれ、今年、来年の目標として、急な石段に、SUSの
手すりと、幟をたてるポール台を、組員の協力の元、
何とか整備建立する事を満場一致で決議しました。

こんな堅い話とは別に、参加してくれた高齢の人たちや
我々より、少し年上の先輩、諸兄から、大正、昭和初期、
稲荷さんの祭りの様子など話してくれ、若輩者である
我々としても、大変有意義な話を聞くことが出来ました。

昭和２７、８年頃迄の祭りは、神社の周りで、浪曲や芝居が
行なわれ、大変な賑わいがあったそうです。
又、化粧天井が制作された状況につて、天上に描かれた
絵の色や墨の文字が、今は、剥がれたり、薄くなって
どんな絵なのかはっきりしなくなっています。
この化粧天井は、祠を、改築、建立した時、６４枚の
正方形の板に、地元の６４世帯の人たちが、
丸の円を描いて、その円内に、地元の風景や動物など
描いたり、俳句、短歌などを書いて、奉納したそうです。
今考えてもなかなか、風流であり粋な感じがします。

直会も酒も大分入り、いい雰囲気の中、楽しい話が咲き乱れ
小生も久しぶりに、楽しいひと時をすごす事が出来ました。
女房も、久しぶりに参加協力し、楽しかったようです。
来年は、当番ではないが、参加したいと申しておりました。

祭りも無事終了し、当番組、総勢６人で後かたづけをして
今年の、稲荷大明神のお祭りを終了する。
何とか、この稲荷さんを、後の世に繋いでいくのが
我々の、責務だと改めて思いました。

おわり