猛虎過江

2008.08.03 Sunday

戦死墓の掃除

朝、７時から、地域の戦死墓の掃除をしました。
寺の境内に日清、日露、大東亜戦争で戦死した英霊を
祀ってある菩提樹周辺を草刈をするのである
遺族の家と寺の檀徒の人が、軽トラックに、草刈り機、
大鎌、子鎌、剪定する道具を一式積んできます

参加者は、全身、汗びっしょりになりながら草刈や
掃除をし、約１時間で完了しました
自分の住んでいる地域では、小学校や沿道の草刈りなどは
昔から、当たり前のように奉仕作業をしており、
本当に有り難い事と思います

我が家は、父の兄が、関東軍に所属し最終的には満州から
南下してグアム島で玉砕しており、地域に住む親戚の
家でもほとんどの家で戦死者を出しています
父親も北支派遣軍の騎兵として満州で馬上にまたがり
国民党と終戦まで戦い、２１年に武装解除されるまで
林彪が率いる八路軍と交戦、幾多の激戦をくぐりぬけて
よくぞ抑留されずに帰国できたものだと思います

この地域でも、先の戦争で、従軍し無事帰ってきた
８０歳以上の方は、父以外、数名しかいません
今回も、親子で掃除にきているのは、私の家しかなく
父親が亡くなり、戦争従軍者が、この地域からいなくなる
のもあと、数年であり、我々の代になっても
戦争で亡くなった英霊を伴う事をやっていかなければ
ならないと思います

余談ながら、共産党の方や反戦･平和を日々口ずさんでいる
人達も能書きを言う前に、まず自分の住んでいる地域の
戦死墓を綺麗に掃除して汗を流し,碑に刻んである
戦争で亡くなられた青年達の無念さや、平和への思いなど
字句の一句一句に目を通してもらい、それから能書きをたれて
貰いたいと思いました

先月は、仕事以外に、農協の理事の会議や各種団体の会議に
１５日間も出席しており、消防団長並の忙しさであり、
たまの日曜日、ゆっくり休みたいと思ったが、今回、
背中が曲がった身体に鞭打って、一生懸命に鎌をもって
黙々と草刈をしている高齢の婦人の姿をみて、小生は、
本当に頭の下がる思いをしました

かったるい、面倒くさいなどと言っているのでは
世の中、良い方向には進んでいくはずがありません
日々の精進、徳を積み上げていかなければならない
などと、自分に言い聞かせた小生でした

了