猛虎過江

2008.06.01 Sunday

富士宮農協・総代会をみて感じた事を雑書す

３月の不正融資事件、５月,損害賠償で告訴された富士宮農協の
通常総代会が、富士宮市、芝川町の各地域の総代が参集のもと
行なわれました
総代会は、各地区の組合員の代表である総代が一同に会して
農協の財務状況、経営状況など日頃疑問に思っている事などを
直に正々堂々と意見を述べる唯一の舞台でもある

組合員及び総代さんの一番聞きたいことは、２度にわたる
不正・不祥事事件により途轍もなく農協の信用を失墜させた
代表理事組合長がどのように責任所在を明確に説明するのか
監事が職員の不正を発見し監査報告を理事会にしたのにマスコミで
報道されるまで５～６年間、職員の不正を組合長が握り潰していた
と言う２点に絞られると思います

総代会は、企業のプレゼンのスタイルで、事務局のダラダラとした
予想どうりの説明がありました
数字的な報告で総代さんは、農協の財務は健全かどうかという
事を聞きたいのであり事務局の担当課長は、職務とはいえ、自分で
説明してこの場の空気をどう思っているのか

さてこの注目すべき事件の問題を含む総代会の議事の舵取りを
する議長の登場です
我々も、この議長がどのような舵取りをするか注視して見ていたが
事前に、組合長の問責になるような発言が行かないよう防波堤の
如くさえぎる態度は、事前の打ち合わせで折込のようです

２名の総代の方から組合長の責任の所在と責任の取り方について
事務局の組合長を擁護する説明など聞いてもしょうがないので
組合長を指名して説明せよと質問したのです
組合長、議長、事務局の担当者が事前でこの件が出たらどう
対処していくか問答集を想定して打ち合わせをしたことが
どうみてもみえみえです

組合長は案の定、質問の矛先をまず事務局に振って事務局が
こんにゃくみたいな説明に時間を費やし組合長には責任はないのだ
という事を相変わらずだらだらと説明する
議長は議長で、”議事進行が遅れてしまう”などという議長の
品格を疑ってしまう発言をしていました

舞台は、議長、事務局の担当者の２人の大根役者が揃い、３人目の
大根役者である組合長の登場です
総代の質問者に対し、事務局の担当者の説明が防波堤にならず
いよいよ組合長の口が開きました

質問の骨子は、事件に対する組合長の責任所在と責任の取り方に
ついてであり、自分には責任はないのだというような訳のわからぬ
論点をずらした予想どうりの弁明展開であり、言い訳のつもりで
”家庭でみんな仲良くしなければならない”などと他人事のように
話する様は、もうこの方は、まともではないなと思いました

説明する相手が、豚、牛、鶏などの畜生に向かって説明するのは
反応が無いのでいいかもしれませんが、仮にもここの会場に
来ている人達は、各地区の組合員、総代の皆さん、農協の
上部組織の来賓の方々や地元のマスコミ関係者なのです
どうみても我々を見下して愚弄しているとしか考えられません
組合長、議長、事務局の担当者の三位一体の田舎芝居の茶番劇を
みんなあきれて見ていました

結論として、人の上にたつ者の言葉づかいとか、その場限りの
言い訳など人としての最低限の品格というものをみんなの前で
試されているという事を少しでも感じていないのか
管理者養成学校でも入って２週間勉強してもらいたいもんです
入校する時、”きちんと生きている人がやっぱり強い！”を１冊
持っていって熟読してもらいたい
最後に、ＰＴＡ総会にもおとる茶番劇総代会を次回も見たくないです

総代会の後、お楽しみの第１回理事会が開催され、新組合長が
決まると思うが、理事会も総代会みたいな茶番劇が再度行なわれる
ようではこれから先農協はどうなるのか心配です
以上、総代会のやり取りを見て感じた事を書いてみました

おわり