猛虎過江

2007.09.15 Saturday

中國の人口について雑書す

中國の現在の人口は、世界の人口の２１％にあたる１３億人の
とんでもない人口を抱えています（０５経済白書）
中國が、１９５３年に初めて人口調査した時点では
５．９億人であり、６０年代に人口抑制政策（一人っ子政策）を
実施したが徹底されず、７０年代末に厳しく実行された
（抑制政策をしなければ、２０５０年には１５億人の人口になる）

この一人っ子政策で生まれた人たちが現在の３０歳前後の人達で
我が侭に育てられた人たちが、中國社会の中核になりつつ
ありますので今の中国共産党が一応支配する社会に対して
どういう動きをするかみものです

今、中国は、オリンピック、万博に向けイケイケドンドンで
日本のバブル期と同じ状況を呈しているが、私の知人で
上海駐在生活が長かった通称満州馬賊の亡霊を引きずる方の
話によると、長江デルタ地帯（上海、南京、広州の約８８０万人）
の金融機関や個人のマイカーなどローンの焦げ付きがものすごく
間違いなく、地方と都市部の落差も（１０分の１以下）
桁違いに大きく皆さんが予想している事体になるであろうと
申しておりました

人口が増え、経済成長がこのまま上手くいけば良いが、当然
マイナスの面も考えられます
一つは、一人当たりのエネルギーの使用量が増えれば
中國にとどまらず、世界のエネルギーの供給・需要のバランスが
大きく崩れてきて由々しき問題になります
もう一つは、急激に発展した経済活動を支える金融機関の
動向に注目していかなければならない
因みに、世界のTOP銀行の不良債権率は、約４％に対し
中國の大銀行は、約２０％から３０％というとんでもない
数値を示しているのです
株とか金融の難しい事は、小生には難しくて論じることは
出来ませんが、素人判断でも、今の時点でも中國は
ヤバイ状態であるという事は、推測できます

今の中國は、日本がバブル期を経験したように同じ道を
歩んできているようですが、日本が今、直面している
高齢化社会の問題も、一人っ子政策の結果が、端的に現れると
思われる２０～３０年後に超高齢社会が到来し、万博を
そこそこ乗り切ったとしても、現在の経済成長は急激に
減速して行くのではないでしょうか

いずれにしても、日本の国政では、年金問題で大騒ぎしているが
中国でも、いずれ問題となるであろう少子高齢化に伴う
社会保障費の負担増が、経済成長のブレーキ要因に
なるのではないかと思います
戦争中は、”支那には４億の民がある”などと言われていたが
１３億の民を束ねていくには、ロシアみたいに国を分割するか
何とか今から手を打っていかなければ恐ろしい結末に
なっていく事を懸念し、この雑文を終わります

了

不肖：驫鍾馗 | 臺湾・香港・中國雑記 | comments(0) | -

中國の人口について雑書す

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