2007.07.20 Friday
天涯歌女
天涯呀海角 覓呀覓知音
小妹妹唱歌郎奏琴
郎呀咱們倆是一條心
哎呀 哎呀 郎呀咱們倆是一條心
家山呀北望 涙呀涙沾襟
小妹妹想郎直到今
郎呀患難之交恩愛深
哎呀 哎呀 郎呀患難之交恩愛深
人生呀誰不 惜呀惜青春
小妹妹似線郎似針
郎呀穿在一起不離分
哎呀 哎呀 郎呀在一起不離分
天の果て 海の果てまで 知音を尋ねて
小妹妹は、歌い 彼は、琴を奏でる
あなた 私達の心は、一つ
愛しています 愛するあなた
故郷の山は、北を望み 涙が、袖を濡らす
小妹妹は、ずっとあなたを想っています
あなたと交わした苦難の愛は、深い
愛しています 愛するあなた
人生は、誰もが、青春を惜しまないだろう
小妹妹は、あなたと、針と糸のように
結ばれ 離れる事はない
愛しています 愛するあなた
１９３７年、中国の明星影片公司謹製の”馬路天使（街角の天使）”
という映画（作詩：田漢、作曲：賀緑汀）のなかで
可憐な少女時代の周璇（Ｚｈｏｕ Ｙｕａｎ）が、歌っている
”天涯歌女”が、大変、中国的な感じで良い歌です
この映画は、１９３０年代の上海が舞台で、地方から
上海の街娼に売られてきた姉妹の物悲しい物語です
姉は娼婦として働き、妹（小紅）は、茶館や飲み屋で
歌を歌って生活しているという設定であり
妹は結婚するが悲しい結末になるというストーリーだそうです
（ＹｏｕＴｕｂｅでチョッと見ただけですので結末は不明）
この映画は大ヒットし、周璇は、大スターになる足がかりの
記念すべき映画であったそうです
この”天涯歌女”は、中国人の周璇が、胡弓の演奏をバックで
歌っているのが一番ピッタリな感じがします
因みに、この歌を、いろんな歌手が歌っているのを聴いてみました
李香蘭 ソプラノでうたっているので高音の部分が良い感じで、
正に疑いもなく中国人そのものという感じです
歌としては、周璇より中国語が綺麗な感じが
しますが（多分）
��麗君 臺灣的というか、彼女がソツなく歌っている感じである
周璇は、彼女と彼女の母親の憧れの明星（スター）
でもある
彼女は、この歌より”何日君再来”を独唱したのが
一番いいと思います
徐小鳳 この香港のベテラン大歌手が低音で歌う天涯歌女も
一品である、重みがある感じでＧｏｏｄです
陳松齢 若手の歌手や俳優が歌っているが、それぞれ味わいの
卓依婷 のある歌い方をしていていい感じである
以上、私が、勝手に感じたままに感想を書いたが、周璇の映画の
中で歌っているのが特に印象が強く残っています
１９３０年代、上海、混沌とした街娼街のざわめきのなかで
天涯歌女(故郷を離れた土地で歌う薄幸な姉妹)が、可憐にも
夢と希望をもっていきいきと生活している
低層階級の庶民が蠢く中国人社会（中華街の油や食品の独特の
匂いといろんな生活臭が、蒸し暑い空気にミックスした状況）
からくる幻想虚飾したセピヤ色のオールド上海を勝手に
想像を廻らしている小生でした
了
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はじめまして。天涯歌女、いい曲ですね。わたしはテレサテンの中国製ＤＶＤで聞いて、この曲が好きになりました。詳しい情報ありがとうございます。ブログを書く参考にさせていただきました。
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M/S Cosmopolitan sama
いい情報、戴きまして感謝します
天涯歌女の歌が、今の中国映画のなかで使われるとは
凄い事だし、あらためて、奥深い歌だと再認識しました
蔣会石〜毛澤東の国共内戦時の時代の恋愛物語！の
”色・戒”という映画も看て見たいです
謝謝！和 感謝！
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はじめまして。天涯歌女、張愛玲の小説「色・戒」が映画化され、今年２月から日本でも封切られました。ヒロインの女スパイが、天涯歌女を舞いつつ歌い親日派の高官（易）の心を掴むシーンでしょう。特に「私とあなたは針と糸。決して離れられません」という一節を歌って、杯を渡すシーンは、この映画の見せ場の一つでした。周旋のこの歌は、たぶん中国の人にとっては懐かしいふるさとの姉妹の姿がイメージされるのかもしれない。重慶政府からの刺客を取り締まる立場にある易が、あえて危険を冒してまで、女の愛を受け入れるきっかけを与えたのがこの歌でした。
僕は、個人的には李香蘭の唄う天涯歌女が一番好きですね。
これはどこか人間離れした「天女」の歌、蘇州夜曲の言葉を借りると、「鳥の歌」のような印象があります。
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はじめまして。この曲のことを書く日本人がいるとは思いませんでした。びっくりです。
周璇のこの歌を、偶然ＹＯＵＴＵＢＥの「馬路天使」で聞いてから大ファンです。この映画の中国語版ＤＶＤも買っちゃいました。
「天涯歌女」を歌う部分では、周璇の相手役の趙丹という俳優が二胡（胡弓）らしきものを弾きはじめて、それに合わせて周璇が歌を歌うのがすごく印象的です。歌詞も（中国語はよく分かりませんが）特に１番なんかは、場面とよく合ってていいなあと思います。この曲を聞くだけでは飽き足らず、二胡をはじめてみたのですが、同じような音が出ないんです。何でかなと思って色々調べたら、趙丹が弾いているのは二胡の仲間でもっと高い音が出る京胡という楽器だそうで、京劇なんかの後ろで演奏されるものだそうです。
上に書いてある、色々なカバーを自分も大体聞きましたが、この歌はやはり周璇のバージョンが一番いいですね。次に好きなのはものすごい声量のある李香蘭のバージョン。次に好きなのは、途中で切れてしまってるけれど、ＹＯＵＴＵＢＥにあった、林憶蓮（サンディ・ラム）と彭羚の歌っているのです。サンディの歌は聴いたことがあるので、ちょっと新鮮でした。陳松伶のバージョンは広東語か何かで、声もずいぶん低いですが、あれもあれでいい感じだと思います。彼女はドラマで周璇を演じたらしく、声の質もあいまって賛否両論いろいろあったそうです。
長々失礼しましたm(_ _)m
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