猛虎過江

2007.04.29 Sunday

オービス否定判決破棄で考えたこと

４月２４日の静岡新聞にオービス（速度違反自動監視装置）の
上告審判決で最高裁は、審理が足りないと言うことで
仙台高裁に差し戻したと言う記事が載っていました
裁判長は、検察側に釈明や追加立証を求めず「装置に誤差が
生じない事の証明が十分でない」と判断を下したこの裁判は
至極当然の事であると思いました
この装置の取説には、速度超過した高速走行の車を撮影するので
ー誤差は出ると記載され、＋誤差は、生じないとされておるのに
検察側は、「オービスは最先端技術で正確だ」と主張する
根拠は、人の人権にかかわる重大な裁判にもかかわらずとても
公正なこととは思えないのである
裁判の全容を詳細に調べた訳でもないので公正的判断は
出来ないが、なんだか変な裁判をやっているなと感じました
早速、Wikipediaで少し概要を探ってみることにした

オービスは、現在、三菱電機（高速走行抑止システム）と
東京航空計器（LH）の日本でも超一流の素晴しい会社が
都道府県の県警などに納品している事がわかった
当然、この２社は、防衛省御用達しの会社でもあると思うが
この２社の会社にアクセスして会社概要や扱い商品をみると
残念ながらこの装置を堂々と載せている気配は見受けられない
自分の会社の製品は、自信をもって世の中に提供して
勝負していると思うし、商品のクレームを受けても裁判に
なっても堂々と実験データーを出して裁判に勝てるだけ
自信があって長年、納めていると思いますが

取り締まる警察も、ネズミ捕りで速度違反者に有無を言わさず
速度オーバーだと決め付ける証拠になっているのです
速度違反者は、この装置事体の信憑性を疑っているのに
納付書をしぶしぶ受け取ってしまう
（この受け取る、反則金納付するは、裁判を起こせない行為）
日本の憲法第32条にも、裁判を受ける自由があります
この最高裁まで係争している秋田の男性のように
気骨のある人は残念ながら私がやれといってもできません
冒頭の証拠が不十分で裁判を差し戻すまでに、約3年の
年月が、かかっており貧乏人にはとても出来ない事です

もうひとつ２輪車は、前方からの撮影をしても被疑者を
特定できない（首都高では一部後方撮影ができるらしい）し
ヘルメットを被っているので取り締まれない不幸平がある
いずれにしても取り締まる側が証拠のよりどころとしている
オービスの装置は、最高の先端技術によって造られているので
正確だと言い切るものの、誰が見ても人の造るものに
完璧なものはありえないのではないでしょうか

木の陰などに隠れて取り締まるネズミ捕りの警官に物申す
自分の子供に社会のためになる立派なネズミ捕りの仕事を
している自分の勇姿を、堂々と子供に見せられるのかと
オービスの装置は、そんなに信用できるものなのかと

PS：交通取締りの適正合理化の推進（S４２．８．１通達）

「交通取締りにあたつては、点数主義に堕した検挙の為の検挙
あるいは取締りやすいものだけを取り締まる安易な取締りに
陥る事を避けると共に、危険の少ない軽微な違反に対しては
警告による指導を積極的に行う事とし、ことさら身を隠して
取り締まりを行ったり、予防または制止すべきにもかかわらず
これを黙認してのち検挙したりする事のないよう留意
すること」（一部抜粋）

了

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オービス否定判決破棄で考えたこと

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