猛虎過江 | 何日君再来

2006.10.10 Tuesday

何日君再来

好花不常開　好景不常在
愁堆解笑眉　涙酒相思帯
今宵離別後　何日君再来
喝完了這杯　請進天小菜
人生難別後　何日君再来

”来来来喝完了這杯再背説罷”

今宵離別後　何日君再来

何日君再来（he ri jun zai lai）は、１９３７年に
上海映画”三星伴月”の挿入歌を当時、人気の歌手・周璇が
歌ってヒットし、１９３９年には香港映画”孤島天堂”を
黎莉莉が歌いヒットした歌謡曲である
この曲は、周璇が最初に歌ったものが有名であるが中国の
歌手以外でも渡辺はま子、李香蘭が歌っている

１９８０年頃、鄧麗君もよくこの歌を歌い台湾は勿論、
中国大陸まで浸透し爆発的ヒットし８２年には、一時、
中国当局が、放送禁止の措置までとられたようだ
この歌の歌詞に籠められてる意味を探るとその時代の
為政者の政治的思惑によって翻弄されながら現在もなお
この歌は受け継がれている感がする

歌がヒットした当時は、国民党側は、日本軍が意図的に
流したものであるとみなし禁止的措置がとられたとも
言われている。又、李香蘭が歌ってヒットしたが
これも日本軍サイドの中国住民にたいする融和政策の
一環としてなされたものではないでしょうか
中共の時代になりとられた状況は前述した通リである

また蒋介石の台湾統治時代にも終戦で日本軍が撤退した後
外省人政権の圧制に苦しむ、台湾本省人が日本の統治時代を
懐かしみ日本人に向かって”いつ帰ってくるのか”と呼びかけた
歌であるとしてこの歌を禁止した時期があったそうです

さらに、この歌を作ったとされる劉雪庵も文革時代に右派の
走資派？ということで北京芸術学院の教授職を略奪され
農村へ下放され死後、名誉回復がなされていないと聞いています
愛しい恋人を懐かしむ名曲は、西安事変の張学良のように
数奇な運命をたよって来た歌ではないでしょうか

中国女子十二楽坊が、この曲を奏でているか知りませんが
彼女たちは、この曲の持つ深い意味まで考えて演奏しているか
どうかはどうでもいいことだが少し気に留めてもらいたいなと
思うのであります

何日君再来

満映大陸３部作・白蘭の歌、挿入歌

終劇